暮らしをつなぐ匠の技
昭和テイストの模様ガラスをはめ込んだパーテーション(兼・飾り棚)は、こちらのお住まいのためにデザインしたオリジナルです。
このガラスは、リノベーション前のご自宅にあった引き戸に使われていたもの。パーテーションとして、この先も家族の団らんを見守り続けます。
リノベーション前のキッチンは独立しており、廊下をはさんでトイレや洗面所などが配置されていました。
壁で隔てられた居室と水回りの間には温度差が生じがちです。特に冬には、ヒートショックの危険性も。
そこで、リノベーションの一環として壁を取り払い、「廊下レス」にして空間をつなげました。
以前は廊下だったスペースをとり込んだため空間に広がりも生まれました。
模様ガラスはキッチンからの視線をやわらかく遮り、ガラスがはめ込まれていない部分は空気をつなげています。
飾り棚としても楽しめるようにしました。
飾り棚としても楽しめるようにしました。
実は、このパーテーションには構造上の理由ではずせない柱が組み込まれています。
壁を取り払った後も残る柱をいかに違和感なく存在させるかという課題から生まれたアイテムなのです。
「空間を分けてプライバシーを保つ」という廊下の機能を損なわずに空気をつなぎ、思い出をつなぐことができました。